きゅうり

 

盛々夏野菜のハードエッセイ & ショートストーリー 【思想、心理、書評、劇評、感想、あらすじ】
 

 

 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 

 

 

 

 
いじめっ子Aがいるとする。いじめっ子ではイメージしにくいとしたら、強権的な上司Aでも、意地悪な友人Aでも、支配的な父親Aでもよい。そしてAに反発を覚えている私は、その反発を態度で示したくなったり、逆にAを懐柔しようとして機嫌を取りたくなるかもしれない。問題は、どちらの場合も緊張して苦しさを感じるということだ。身体の「緊張」は主観的には「苦しさ」として感じられ、内実は同じものである。

ところで、この「緊張=苦しさ」は相手(A)に感染する。つまり相手も苦しくなるのだ。私の身体と相手の身体が、緊張という共通言語によって自動的にコミュニケーションしてしまうのである。相手の「うざい」という感情は、この苦しさを指している。それで苦しさを処理するために攻撃せずにはいられなくなる。

攻撃することはあきらかに悪であるが、このように攻撃のスイッチが入る過程が存在することも事実だ。だとすれば、攻撃することの倫理的な是非はともかく、攻撃のスイッチを入れない工夫をすることには合理性がある。

そこで私にできることは、「緊張=苦しさ」をシグナルとして、自分の行動を組み替えることである。ある行動にとりかかったり、あるいはその行動のことを考えたときに「緊張=苦しさ」が生じる場合には、その行動は自分のためにならないと判断して別の行動に差し替えればいい。「緊張=苦しさ」は相手の攻撃スイッチを入れるばかりでない。それ自体、私の身体的ダメージとなり体をむしばから、自分の健康のためにも回避すべきなのだ。

では、まず深呼吸して緊張を静めよう。そして余裕があるときはどういう行動をすれば緊張せずにすむかを試してみよう。さまざまな行動について考え、そのたびに自分の身体反応(緊張しているかどうか)を確認するだけでいい。


このエッセイは小池龍之介氏の各著作の影響下で書かれている。興味のある方は、特に下の本の第六章を参照されたい。

もう、怒らない (幻冬舎文庫)もう、怒らない (幻冬舎文庫)
(2012/01/14)
小池 龍之介

商品詳細を見る
 
テーマ * 心の持ち方 ジャンル * 心と身体

 

 

Comment

 

Secret?


 

 

 

 

*Template By-MoMo.ka* Copyright © 2017 まず深呼吸、一歩引いて気楽に行こう, all rights reserved.

Author:盛々夏野菜

男性、既婚、事務系サラリーマン。
現代思想フェチだが、本を読むのが遅いのであまり多くは読めない。地底人生活を経て現在は臨床心理に関心がある。新鮮な胡瓜が好き。
VBA Expert Standard Crown
VBA Expert Standard Crown

未分類 (1)
思想とメンタルヘルス (34)
シアター (8)
シネマ (0)
ミュージック (4)
デジタル (2)
自分を苦しめない暮らしかた (19)
全体は部分に優先する (9)
高橋和巳 (3)
アラン『幸福論』 (2)
自我の二重化という手法 (2)
鄭義信 (8)
浜田麻里 (4)
外国文学 (1)
日本文学 (10)
政治 (9)
マスコミ (3)
疑似科学・擬似医学 (3)
石原加受子 (2)
掌編小説 (7)

 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。